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パーキンソン病の著名人

現在、パーキンソン病患者は人口10万人に対して100人いると言われています。自分自身の周りにも、パーキンソン病を発症している人がいるかもしれません。アドルフ・ヒトラー、江戸川乱歩、岡本太郎、鄧小平…多くの著名人もパーキンソン病でした。

私が初めて「パーキンソン病ってどんな病気?」と思ったのは、元世界ヘビー級王座:モハメド・アリ(カシアス・クレイ)の姿を見た時でした。1996年7月アトランタオリンピックで、聖火台の点火ランナーとしてモハメド・アリが走っていました。世界最強ボクサーだった頃のモハメド・アリを知っていた私にとって、その姿は驚愕に値するものでした。表情の変化はなく、聖火を点火する時の手は震えていました。その時、オリンピック会場はざわめきの拍手から、地響きが起きるほどの拍手に変わっていました。

モハメド・アリは、世界中の人々の尊敬と感動を一身に集めました。何故なら、モハメド・アリはパーキンソン病を発症していたにもかかわらず、その姿を世界中に見せることで、パーキンソン病の実態を公表したのです。モハメド・アリは、以前オリンピックで勝ち取ったメダルを川に投げ込み、また1967年ベトナム戦争の徴兵カードを焼き捨てたという逸話があるほど、自分の信念を曲げない人物でした。

オリンピック委員会はその後敬意を評して、モハメド・アリに2度目のメダルを贈ったと言われています。

もう1人、私の心に焼き付いている著名人がいます。大ヒット映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などで知られているマイケル・J・フォックスです。マイケル・J・フォックスは、30歳という若さで若年性パーキンソン病を発症しました。あるテレビ・インタビューでパーキンソン病であることを公表したのです。

のちにマイケル・J・フォックスは、自らパーキンソン病のことを綴った自叙伝「ラッキーマン」という本でこう語っています。『ある日、自宅で子どもたちと遊んでいると「突然、左手の小指が勝手にピクピクと動き出したんだ。」(パーキンソン病初期症状)』また、『パーキンソン病を公表するテレビ・インタビューの最中「コーヒーを飲もうとした時、手が震えて床に溢してしまった。」』と…。テレビに映ったマイケル・J・フォックスの姿は、世界中のパーキンソン病患者たちに勇気を与えました。

そして自叙伝「ラッキーマン」は、人生の素晴らしさを謳ったものでした。マイケル・J・フォックスは「私がパーキンソン病になったことで、逆に多くの人々にこの病気のことを知ってもらう機会を得ました。」「妻の深い愛情があったから、精神的苦痛によるうつ病にもならず、前向きな姿勢でパーキンソン病を受け入れることができました。」と…。

テレビ・インタビューの中で、マイケル・J・フォックスはこう言っています。「人生は素晴らしい。僕は幸運な男だ」

文責:竹林 豊