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パーキンソン病とは

「薬を処方しても、いずれは動けなくなる」…しかし、パーキンソン病は不治ではありません。ここでは、パーキンソン病の歴史的背景と診断を探ることよって、これからの方向性を考えてみたいと思います。

歴史的背景

パーキンソン病…1817年、イギリスの医師であり古生物学者でもあったパーキンソン博士が「An essay on the shaking palsy」という著書で、初めて記載したことから命名されました。それほど古い歴史的背景にありながら、パーキンソン病の原因は今でも明確な処方がわかっていません。しかし、原因不明のパーキンソン病も徐々にですが、原因の一因が解明されつつあります。

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パーキンソン病を発症した人は、中脳の黒質という部分にあるドーパミン神経が著しく減っていることが判明されています。ドーパミン神経とは神経伝達物質、つまり私たちが普段何気なく歩いたり走ったりする行動をスムーズにする物質です。このドーパミン神経が減ることによって、「手足に力が入りにくくなり、動作が緩慢になる」「こまめな手作業が出来なくなる」等々、生じてきます。また、片手片脚が片麻痺のような症状なり脳梗塞と勘違いし、脳検査を受けてパーキンソン病と判明されることもあるようです。

先ほど「脳検査」と言いましたが、パーキンソン病は脳検査(頭部断層写真)・脳波チェック・血液検査などをしても、全く異常が見られないのが特徴です。パーキンソン病を正確に診断するには、神経診断が行われます。神経診断は、テレビのドラマなどで観たことがあるのではないでしょうか。「あなたの誕生年月日を教えてください」「今日は何月何日何曜日ですか」「昨日の夕食はなんでしたか」…このように実際、医師が事柄を質問、手足の関節の動きをチェックしながら、神経部分の悪い個所を確かめていく診断方法です。では、日本におけるパーキンソン病の現況は、どのようになっているのでしょうか。

パーキンソン病は中高年層に発症しやすい病気です。発症率が一番多い年代は50歳代です。しかし、60歳代で発症する人も増加し続けています。パーキンソン病の有病率(疾病数を人口で割った率)の統計では、以前は人口10万人に対し50人でした。現在は人口10万人に対し100人と言われています。これから益々高齢化を迎える日本では、増加をたどる一方であると言えるのでないでしょうか。

パーキンソン病が命名されて約200年、L-ドーパミン治療が始まってから、着実に疑問点が解明されてきました。現在では、臨床試験・開発中の薬だけでも10種類近くあります。それらの薬を処方することで、普通の生活を送れる患者も多くなってはいます。しかし、長い期間をかけ身体をむしばんでいくため、結果的に日常生活に支障をきたしてしまうのも実情です。現況での一番大きな問題は、出来うる治療の組み合わせによって、どれだけ長く普通の社会生活を送ることができるかということだと思います。