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パーキンソン病の今後

カロテノイド(新薬)

野菜の機能成分といえば、抗酸化ビタミン・カリウム・カルシウム等々など、もちろん重要です。しかし、ここ数年、一躍脚光を浴びている物質があります。それがカロテノイドです。カロテノイドを研究することで、βーカロテンに勝るとも劣らないガン予防効果があることも判明しました。そして、カロテノイドはパーキンソン病改善にも効力があるとわかったのです。この発見は2008年、ヤマハ発動機・順天堂大学大学院・東京都老人総合研究所のグループが発表しました。

「カロテノイドに含まれているアスタキサンチンが、ドーパミン神経細胞の減少(細胞死)を抑制する作用がある。」パーキンソン病は脳内の神経が異常をきたす病気です。神経伝達物質ドーパミンの減少(神経の異常)が、パーキンソン病発症のリスクを高めます(ちなみに、ドーパミンの細胞死は年齢によって増えるのはわかっていましたが、他に過大なストレスによっても発生することも判明しました)。では、カロテノイドに含まれるアスタキサンチンは野菜の他に、どのようなものに多く含まれているのでしょうか。

アスタキサンチンは、サケ・イクラなどの海産物に多く含まれています。そして、その効力作用はビタミンEの25倍、ビタミンCの90倍とも言われています。そして普通、脳内神経は別の神経物質を侵入させようとすると、すべてを防いでしまいます(拒絶反応)。しかし、アスタキサンチンは違います。脳内にそのまま侵入することができ、しかも脳内で直接神経細胞に働きかけることが出来ると言われています。

つまり、アスタキサンチンはドーパミンを増殖させる役割を果たすと考えられているわけです。実際、アスタキサンチンによる臨床試験がマウスを使って行われました。まず、正常マウスとパーキンソン病モデルマウスを使い、歩行状態をチェックしたそうです(前足=赤インク、後足=青インク)。正常マウスの歩行は、足跡の幅が身体の幅とほぼ同じでした。一方、パーキンソン病モデルマウスの歩行は、足跡が外側を向いてしまったり、足幅が一定しないない状態でした。次に、パーキンソン病モデルマウスにアスタキサンチンを投与したマウスの足跡を計測してみました。すると足幅も一定になり、正常マウスの足跡とほとんど変わらない状態になりました。

このような症状をみても、カロテノイドに含まれるアスタキサンチンは、ドーパミン神経細胞の減少に多大な効力を発揮すると考えられています。認可される日も、そう遠くはないと思います。