TOP > 改善例とその治療について > 運動療法:コンダクティブ・エデュケーション
パーキンソン病の今後
世界を見渡してみると、パーキンソン病への様々な治療法があることに本当に驚かされることがあります。
例えばパーキンソン病の運動療法の一環として、ハンガリーで開発された「コンダクティブ・エデュケーション」があります。
(※日本では馴染みがありませんが、ハンガリーや英国ではメジャーな運動療法として知られています。)
コンダクティブ・エデュケーションはパーキンソン病に限らず、脳神経系疾病に苦しむ人々のために開発された運動療法です。
(※脳神経系疾病…脳性まひ/脳内出血/脳梗塞等々)
では、コンダクティブ・エデュケーションはどのような運動療法なのでしょうか。
コンダクティブ・エデュケーションの場合、1人でするのでなく十数人が一緒になって行います。
まず先生の後に続き、これからやろうとする(=動かそうとする)ことを大きな声で発します。
そして「1、2、3、4!」と声を合わせながら、全員で身体を動かす療法なのです(=同じ動作)。
このコンダクティブ・エデュケーションの狙いは、声と動作を連動させることによって脳神経に刺激(=活性化)を与えることにあるのだそうです。
またコンダクティブ・エデュケーションの場合、疾病を発症することによって孤立してしまう人が、多くの人々に触れあうことによって、メンタル面でも良い影響を及ぼすともいわれています。