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TOP > パーキンソン病の基礎知識 > パーキンソン病と脳深部刺激療法について

パーキンソン病の正体とは何か

近年、パーキンソン病治療に対してさまざまな療法が発見されています。

そして新しい療法の1つに、「脳深部刺激療法」が注目を集めています。

いったい脳深部刺激療法とは、どのような療法なのでしょうか。

脳深部刺激療法とは電気刺激を与えることによって、間違った情報伝達を遮断するだけでなく症状を緩和に導く療法です。
(心臓ペースメーカに似た植込み装置を用い、脳深部に電気刺激を行います。)

この脳深部刺激療法のメリットは(症状の緩和)、パーキンソン病の代表的な症状である手の震えを緩和することができることです。
(ちなみに手の震えは、薬物療法では効果が観られていません。)

しかし、脳深部刺激療法はメリットばかりではありません。デメリットもあります。

実は脳深部刺激療法を受けて90日以内の間に、創傷感染・肺炎・血腫・肺塞栓症といった症状を発症する場合もあるのです。

そのため脳深部刺激療法を中止して、上記に明記した症状にならないために別の治療法に切り替えることも行われています。

そうしたデメリットがあるにしても脳深部刺激療法を受けることによって、多くのパーキンソン病患者さんが震えという非常に厄介な動きをよりコントロールできているのも事実です。

パーキンソン病患者さんは、それを称して「人生の第2のチャンスを獲得することができた。」ともいっています。

ちなみに現在、世界中で100,000人以上のパーキンソン病患者さんが脳深部刺激療法を受けています。
(日本では、すでに健康保険が適用されています。)